小山医院 三重県熊野市 内科・小児科

三重県熊野市 小山医院

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カルテの裏側

内臓の模型

2015年03月13日

内臓の模型をデザインにしたエプロンがある。これを用いて、幼稚園児を対象に、先日身体の話をした。まず、肺は空気を吸う、吐くことで伸び縮みする、ということから話し始めた。次は消化管。ご飯を食べると胃にたまり、腸を通過してウンチになること、白いご飯が茶色のウンチになるわけ、小腸が7mあることを七歩歩くことによって、長さを示すことなど、大勢を前にすることに慣れない私は、身体も使って奮闘した。

話し終ったあと、質問を受け付けたら、半数以上の子どもたちが手を挙げた。年長児からは、腎臓について話し忘れたことを指摘されてしまった。

機能から形態から、系統的ではない雑多な話ではあった。最後の方で、男の子と女の子はどうしてちがうの?と聞かれた。みんなが大人になってからじっくりと話そう、と本当は言いたいところだった。

話の眼目は、内臓はバラバラにあるのではなく、つながっているということを伝えることにあった。短い時間ながら結果的に、真剣に聴いてくれた子どもたちと私はつながった気がした。