小山医院 三重県熊野市 内科・小児科

三重県熊野市 小山医院

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診療の中で

人に関心を持つ

2014年01月02日

攻守ところを変える機会があった。仕事上同業者に辛くなるのは仕方ないとして、その辛口に近い話である。

大きな医療機関の受付にいたときのことである。係りの椅子が空席だったから、そこにいたら受け付けてくれるだろうと思って待っていた。その右にも左にも職員が数名いた。業務をやっている人、やっていなくて待機している人のふた色だ。その待機している人と、何度か目が合ったにもかかわらず、私には何の反応もなかった。向こうの立場からは、私が待っている場所は、業務外なのだろう。その結果、ずい分と待った。

受付職員の業務は、持ち場はあるにしても、やってくる患者が対象ということからみたら、すべて同じだ。それは、こちらの見方ではあるが、ひと言、待ってください、という言葉が欲しかったところだ。これは、個人をなじるのではない。病気にかかわるからには、人に関心を示すことが要件である、と思うのだ。

そういえば、ここでも地域のあり方が変わり、地域で子育てする力が弱くなった。小さな子に、ただ、声かけすることで、子どもがちょっとした存在感をもつと思うのだが、受付での私への無関心から、そんなことを思った。